忍者ハットリくんの概要
漫画作品『忍者ハットリくん』を題材にしたゲームソフト。副題は『忍者は修行でござるの巻』とある。
1986年3月5日に発売され、累計出荷本数150万本のヒット作となった。漫画原作のゲームソフトの売り上げ記録としては、1998年に発売されたゲームボーイ用『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』が161万本を記録するまで12年以上も破られなかった。
ゲーム内容は横スクロールのアクションゲームである。スーパーマリオブラザーズのようなステージ制(本作ではステージを「エリア」と呼ぶ)になっており、制限時間内にゴールに到着するとエリアクリアとなり、次のエリアへ進むことができる。タイトル画面で1~4までLEVEL(難易度)を選択でき、LEVELが高いほど敵の攻撃が激しくなる。
全16エリアで、エリア16をクリアすると簡潔なエンディングが流れたあと、またエリア1が始まる。それまで獲得したスコアや忍法は引き継がれるが、LEVELが1段階上昇するのでより難しくなる。
ハットリくんは動いたとき急に止まれず、ジャンプも低く、また落下スピードが早く、敵キャラに比べ足が遅いと、ハドソンゲーム中でもかなりの操作性の悪さを持っており、これがゲームを難しくしている。接触する(または取り付かれる)と体力に関係なく即死する敵がいたりと、全体的な難易度は高めだが、「影走りの術」、「水ぐもの術」、「ムササビの術」など、12種類の忍法を上手に使い分けることで難易度を緩和することが可能。多彩な忍法でハットリくんの動きが彩られ、隠しアイテムを見つける楽しさやスコアアタックとしての楽しみもある。
シンゾウ、獅子丸はそれぞれ対応する忍法を使うことで登場。影千代はハットリくんの忍法を奪う敵として出てくる。ライバルであるケムマキも出演するが、敵としてではなく何故かハットリくんの体力を全快させてくれるサポートキャラとして登場する。これには逸話があり、開発側も最初はケムマキを敵キャラとして出す予定であったが、原作者の「ケムマキは本当はハットリくんの友達なんです。」と言う発言により、急遽方向転換をしたとのことである。また、原作にしか登場せず、少々マイナーな白猫斎が中ボスとして登場する。
ゴールにたどり着くと父・ジンゾウが登場し、ボーナスステージが始まるのだが、親が子供に向かってちくわと鉄アレイを無造作に投げつけてくると言うシュールな光景は、出荷本数の多さも手伝って、今でも語り草になることがある。
忍法
アイテムの「巻物」を手に入れる毎に、以下に表記されている順に使用可能となる。影走りの術、高飛びの術、水ぐもの術、ムササビの術は効力が術を使用したエリア内で継続する。金縛りの術は5秒間、ナミダパワーの術は発動した画面内のみ有効で、その他の忍法は15秒間で効力が切れる。ただしミスした場合は、いずれもその直後に効果が切れてしまう。一度使用した忍法は空欄になり、巻物を取って再度補充するまで使えなくなる。
- 影走りの術
- 移動速度が通常の2倍に上昇する。
- 高飛びの術
- ジャンプ力が通常の1.5倍に上昇する。
- 水ぐもの術
- 落ちるとミスになる水の上を移動できるようになる。
- ハイパー手裏剣の術
- 通常の状態では射程距離のある手裏剣が画面端まで届くようになる。
- 金縛りの術
- 画面内の敵の動きを止める。
- 霧隠れの術
- ハットリくんが目と口を残して姿を消し、敵をすり抜けられるようになる。
- 雲乗りの術
- 雲に乗り空中を自由に移動できる。
- ナミダパワーの術
- シンゾウを呼び出す。画面内を右往左往するシンゾウに触れることで攻撃が発生し、画面内のあらゆる敵キャラクターを一撃で倒す。
- ムササビの術
- ジャンプ中に空中で再びジャンプができるようになり、それを繰り返すことで空を飛べる。
- いかり火の玉の術
- ハットリくんの前方に獅子丸が化けた火の玉を呼び出す。白猫斎以外の敵キャラクターを一撃で倒せる。
- 八方手裏剣の術
- 斜め前、上方、斜め後ろ、後方にも手裏剣を放てるようになる。忍法の名は「八方」手裏剣だが下方の三方向へは手裏剣は放てない。
|